管理職試験に落ちたあの日、私は決めました。
「昇進だけに人生を委ねるのは、もうやめよう。」
研究開発職としてキャリアを積み、会社から課される管理職試験に挑戦。
必死に準備をして、数字を整理し、経営的な視点を学び…。
けれど結果は、不合格。
正直、その瞬間はショックでした。努力が認められなかった悔しさ。これから先のキャリアが閉ざされたような虚無感。
同時に心の中で、こんな思いも湧き上がりました。
「会社にすべてを委ねていていいのか?」
昇進と収入のリアル
厚生労働省「賃金構造基本統計調査(令和5年)」によると、大企業の研究開発職における課長級の平均年収はおよそ670〜730万円。
また転職サイトdodaの調査でも課長クラスは700〜900万円、部長クラスで900〜1100万円が相場※1。
実際に私の周りでも、課長昇進で手取りが増えるのは年間+50〜80万円程度。
ただ、裁量労働制で残業代がなくなるため、「思ったより増えない」という声も少なくありません。
さらに、年次評価による収入変動の大きさも現実です。
評価基準は必ずしも明確ではなく、実際の業務パフォーマンスよりも「上司との関係性」や「社内での立ち位置」に左右されることも多い。
つまり、努力や成果がそのまま給与に反映されるとは限らないのです。
そんな不確実な仕組みにキャリアを委ねてしまっていいのか──そう自問しました。
一方、副業で月5万円を安定して得られれば、年間+60万円。
月10万円なら年間+120万円。
20年続ければ、部長クラスに昇進するのと同じ、あるいはそれ以上のインパクトになります。
昇進は「選ばれるかどうか」という確率ゲーム。
けれど、副業は「やるかやらないか」自分次第。
私はこの瞬間に決めました。
「副業で本業収入を超えて、会社を見返す」。
※1 厚生労働省「賃金構造基本統計調査(令和5年)」、doda「平均年収ランキング/管理職年収データ」
挫折から学んだ「知的生産」
管理職試験を通じて私が気づいたのは、昇進準備で身につけたスキルこそが、副業に直結する武器だということです。
- 数字で語る力:感覚ではなくデータで議論する姿勢
- フレームワーク思考:MBA的な整理の方法
- AI活用による発想力強化:ChatGPTで短期間に多角的なアイデアを得る
これらを「昇進のため」だけに使うのは、あまりにももったいない。
むしろ、副業や資産形成に応用した方が、はるかに大きなリターンを生むのでは?
そう考えるようになったのです。
会社に囚われない働き方へ
さらに痛感したのは、限られた時間で副業を進めるためには、まず働き方そのものを効率化する必要があるということ。
会社で発生する「面倒ごと」や「仕組み化されていない仕事」を効率化し、自分の時間を取り戻す。
その時間を副業や学びに充てることで、会社に縛られないキャリアを築けるのです。
これから発信していくこと
このブログ 『「数字×思考」で拓く、「キャリア×副業」の戦略 』では、私自身の実体験をもとに、知的生産の力をどう活用していけるかを記録していきます。
- ChatGPTを使ったMBA的な学びの整理
- ExcelやPythonを使ったシミュレーションやテンプレ販売
- 不動産投資やNISAなど、資産形成のリアルな試行錯誤
同じように「昇進に限界を感じている人」「副収入を得たい人」「キャリアを自分でデザインしたい人」にとって、ヒントや行動のきっかけになれば嬉しいです。
💡 次回予告
次の記事では、管理職試験の体験から見えた「数字で語れる力の大切さ」について具体的に紹介します。
